リーディング合宿:
Reading Camp
異なる価値観の相互理解は、成果を上げるチームビルディングにとって大変重要な要素です。
しかし、いざメンバー相互の価値観の共有を促進するために時間をとるにしても、一体どこから・どういうふうに価値観をオープンに開示し、
メンバーで共有した上で、相互理解に至れるのかという具体的なプロセスについては、一般的に周知されている手法はありません。
相手の価値観を“納得はできない”にしても“理解しようとする”機会をつくるにはどうすればよいのでしょうか?
価値観の共有について最も困難なハードルの一つは、一概に価値観といってもその範囲は多岐にわたるため、狭い領域に絞ると多様性を阻害し、広いテーマを設定すると観点が広範囲に拡散してしまうことにあります。このハードルを越えるためには、広範囲に拡散してしまわないための限定されたフレームワークと多様性を阻害しない領域の広さが必要です。そして、この二つの一見矛盾する条件を満たすのが“書籍”なのです。
私たちココシスは、一冊の書籍を一泊または二泊の合宿でメンバーが通読し、数回の感想シェア時間をとりながら価値観の開示・共有・理解のプロセスを提供しています。
一冊の書籍をメンバーで通読することは、同じ山をメンバー同士で登りながら見える景色を語り合うことに例えられます。麓から全員でスタートし、それぞれ体力の差があるので登るスピードは違うにしても、時々立ち止まりそこから見える風景をシェアしていく、そして全員が読了することを登頂に見なすのです。“脳内登山”といえるでしょう。
書籍には個別のテーマはあるものの、記されている内容に沿って感想が述べられることになります。そのため感想として述べられる個人の価値観は、その書籍に設定されているフレームワーク内にほぼ限定されてきます。仮に逸脱することがあったとしても、次のシェアはまた新たに読み進めた内容に関するものになるため、広範囲に拡散してしまうことにはなりません。また著者はテーマに沿って記しているものの、多岐にわたるコンテンツを積み上げながら論旨を展開しています。少なくとも数百ページの内容がある書籍においては、多様性を阻害することがないほどの十分に広い領域がカバーされています。なによりチームに最適な書籍を選ぶことも重要なプロセスになります。
これまで採用した多くの書籍の中でも「7つの習慣スティーブン・R・コヴィー著フランクリン・コヴィー・ジャパン」は価値観共有の観点において非常に優れた書籍です。二泊三日の合宿になりますが“人生の効果性を高める”というフレームワークの中で、私的・公的・個性・人格・家族・ビジネス等多岐にわたるコンテンツが満載されています。三日間かけてメンバーで通読すると、その人の今の関心ごと(価値観)が手に取るように理解できます。家族・仕事・自分・他人等々、あたかも今を映し出す鏡の役割を果たしてくれます。
私たちココシスは、成果を上げるチームにとって価値観の共有は大前提だと考えております。リーディング合宿は、価値共有のみならず親近感の醸成や信頼関係の強化にも非常に効果的です。都会の喧騒を離れ三日間書籍を通して自分やチームを見直す機会は、日常では味わえない充足感をもたらすことはご想像いただけると思います。ご興味ご関心ございましたら、是非お問い合わせください。
ミッションステートメント合宿:Mission Statement Camp
個人のミッションステートメントは、その人の人生の目的を文章化したものです。人生の目的というと大げさに感じるかもしれませんが、“こんな人間でありたい”と単純に感じることを文章にすることです。一般的に人生の目的やありたい自分像などは、人の心の中にあると考えられています。その心の中にあるはずのものを文章化して、自分の目に見えるものにすることは、おぼつかない心の中から確固とした客観性を持つものにすることでもあります。
“あなたの人生の目的は?”“5年後あなたはどうなっていたいですか?”と問われて、即座に明確に答えられる人は稀でしょう。日頃から将来設計をしっかりしていなければ、なかなか即答しがたい質問です。こうした理由により私たちココシスで提供する二泊三日の合宿も、いきなりそのような質問から始まるわけではありません。実は将来に向けてのイメージは、最終日三日目に初めて問いかけられるのです。
アメリカのある心理学者が、“世に偉業を残した”とされる人々にインタビューしたところ、極めて興味深い共通点を発見しました。彼らに共通していることは、総じて過去の記憶が鮮明であるということです。一方、若い人たちと話をする機会に“5年後10年後あなたはどうなっていたいですか?”と問うと“あまり明確なイメージがないんです”と答えが返ってきます。重ねて“子供の頃の記憶はどうですか?”との問いに“いえ、子供の頃の記憶もあまりはっきりしません”が答えのほとんどです。この二つの事例をもとに私たちのミッションステートメント合宿は、独自のアプローチをしています。
将来に対するイメージの明確さは、過去の記憶の明確さに比例するのでは。これを“振り子の仮説”として、将来に思いを馳せる前にしっかり過去の記憶にアクセスする手法をとっています。現在に位置する振り子の重りをより高く持ち上げることにより、その重りを手放したとき反動として将来への振り幅も大きくなる、という仮説のもと既に20年以上合宿を実施しております。自らが今日ここに至るまでの経緯を再確認することによって、これから自分はどこに向かっていきたいのかが明確になるのです。三日間の内の二日を費やし、自分の人生史を改めて細かく振り返ることが、人生を通して体験してきたこと・感謝すべきこと・自分自身のことを客観視させ、先を展望する鳥瞰的視野を開くと考えております。
ミッションステートメント合宿の目的は個人のミッションステートメントを作ることです。そしてその手段として自分の人生史を振り返るという手法をとります。しかしこの三日間を通し、目的であるミッションステートメントを作ることのみならず、自分の人生を改めてしっかり振り返ることでこれまで気づかなかった多くのことを発見し、また他のメンバーの人生史を共有することにより視野を開く機会が与えられます。
日々の生活に忙殺される中でも、あえて人生の本当に大切なことを真正面から向き合う機会を設けてみてはいかがでしょうか。ご興味ご関心ございましたら、是非お問い合わせください。